以前からなんとなく欲しかった「ビカクシダ」をたまたま新潟のグリーン市場で見つけました。
3,000円でかなり大きな株が売られていたので迷わず買いました。
単身赴任をしている東京まで運び、株分けをしようと試みましたが勇気がなく諦めました。
そのままコルクに板付けし、オリジナルスタンドを使って部屋に飾っています。
もともとあったアガベやサボテンのドライガーデンとビカクシダを組み合わせた男前インテリアを紹介します。
ビカクシダの魅力
1.ユニークなカタチ
土や水苔(みずごけ)を覆う大きな円形の葉(貯水葉)とその中心付近から何本か伸びる鹿の角のような形の葉(胞子葉)の組み合わせ。
そのフォルムは他の植物には似たものすらないユニークさ。
同じビカクシダ同士でも唯一無二、世界にひとつだけのデザインに育っていきます。
2.不思議な生態
ビカクシダは他の樹木の幹や岩などに着生して生きています。
比較的高い位置に寄生しますので、水分を蓄える大きな貯水葉が必要になります。
ジャングルの木漏れ日を受け取り光合成するために大きな胞子葉をたくさん持ちます。
この独特の生態がユニークなカタチの理由なんですね。
まさに「機能美」。私は「機能美」ってやつが大好きなんです。
3.板付けという飾り方
このビカクシダを、自然と同じように木の板やコルク樹皮などに着生させる育て方があります。
これが「板付け」です。
板に着生させたビカクシダを壁に垂直にぶら下げて鑑賞する楽しみ方です。
この板付けは基本的には自分でやるのでDIY的な楽しみがあり、自分だけの板付けビカクシダを作り出すことができるわけです。
ビカクシダのコルク板付けに挑戦
ネットで板付けのコルク樹皮を買う
コルクの樹皮はホームセンターなどで手に入る、とされていますが、私が探し回った限りでは満足のいくものは見つかりませんでした。
特に私が買ったような何株も合体した大きなビカクシダの土台になるような立派なコルクはなかなか店舗には置いていません。
やはりマニアックなアイテムはネットで探すのが一番です。
ネットでは現物を確認できない
amazonには300X600や400X600の大判の樹皮が4,000円前後で売られています。
ただ、amazonのものは板が美しく整い過ぎているので、私のビカクシダのワイルドな見た目に合わないように思いました。
そこで見つけたのが「UCHIYAMA CORK」コルクの商社ですね。
私も以前コルク関係で内山工業さんと仕事をしたことがあったので、このWebページで購入することにしました。
買ったのは「ヴァージンコルクL」送料込みで3,500円です。(売り切れてることも多いです)
思った通り最高にワイルドなコルク樹皮が手に入りました。
ビカクシダの板付けに必要なもの
ビカクシダとコルク樹皮以外は下の材料が必要です。
1.水苔(みずごけ):ビカクシダを着生させる土台として必要です。
amazonで購入したのは、日清ガーデンメイトの超圧縮タイプ ニュージーランド産AAA品質です。
水苔は「ニュージーランド産のAAA品質」であればどれでもOKだそうです。
日清ガーデンメイト 超圧縮水苔 150g ニュージーランド産 AAA 約12L 水苔
2.麻ひも、テグス:テグスは百均に売ってます。太さも色々あるけど何でもいいです。
コルク樹皮の上に水苔をこんもりと盛り付ける時にテグスを使います。
盛り付けた水苔の上にビカクシダ本体を固定するのに麻ひもを使いました。
ビカクシダの板付けに挑戦
1.水苔を水で戻す
・水苔は乾燥され、かなり圧縮されています。これを水で戻してあげないと使えません。
・水苔をしっかり戻すには1〜2日もかかります。できるだけしっかり戻した方が水を吸いやすく、使いやすくなります。
・ビニール袋に水苔を入れて水をかけ、袋を閉じて1〜2日蒸らします。
2.水苔をコルク樹皮に盛り付ける
・よくほぐした水苔をコルク樹皮の上にこんもりと盛る。
・テグスで水苔の形を整えながらコルク樹皮に固定する。
3.ビカクシダを鉢から出し、根をほぐす
・土を落としながら根を整理する。
4.ビカクシダを水苔に固定する
・ビカクシダの丸い貯水葉で水苔を覆うように被せる。
・麻ひもで貯水葉を水苔、コルク樹皮に固定する。
・この時ビカクシダの成長点に傷をつけないよう気をつける。
葉の出どころの白いふわふわが成長点です。これが胞子葉か貯水葉のどちらかになります。
5.水と栄養を与える
ビカクシダをかっこよく飾るオリジナルスタンド
ビカクシダ板付けは鹿の頭の剥製と同じように壁に垂直にぶら下げて飾るのが普通です。
ただ今回のビカクシダは株が大きすぎるため、垂直にするのは勇気が要ります。
賃貸マンションなので落下したら被害も大きいのでぶら下げるのではなく、ローテーブルか植物棚に置きたいと思いました。
そこで、45度くらいの角度でビカクシダを飾れるようなスタンドを自作することにしました。
オリジナルスタンドの材料をホームセンターで購入
自作と言ってもDIY工具の揃っている自宅ではなく、単身赴任先では難しいものは作れません。
ホームセンターで木製のラチススタンド(2個セット)を購入し、これを貼り合わせて自立するスタンドとしました。
オリジナルスタンドにビカクシダを飾る
ビカクシダを着生させるコルク樹皮の裏には木のブロックを固定しておき、このスタンドに引っ掛けることで固定します。
ビカクシダは成長点が上になるように固定する必要があります。
これを逆にすると胞子葉の形がおかしくなってしまうそうです。
45度の角度はビカクシダの見栄えもよく、安心感もあるので正解だったと思います。
男前インテリアグリーンが単身赴任の相棒に
IKEAで購入した植物棚に大好きなアガベやサボテンとビカクシダを配置したインテリアグリーンは、想像したよりかっこいいし、愛着が湧きます。
室内なので植物育成ライトで照らしていますが、まるでペットを飼っているくらい癒されます。
ひとり暮らしは別に寂しくはないのですが、心が潤います。
室内でアガベを育てるのは寒い冬の間だけと考えているので、春になったら別なインテリアグリーンをコーディネートしたいと思います。
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