50歳を過ぎた頃、私はこのような不安を感じていました。
- 管理職になり、仕事が面白い時期は過ぎてしまった。
- 子育てもひと段落し、自分の時間を持てるようになったが、何かむなしい・・・
- このまま歳をとって定年を迎えて自分は大丈夫なのだろうか?
- まだまだ老け込むのは早い。今までできなかったことを思いっきりやりたい。
同じような漠然とした不安を持っている人は多いのではないでしょうか。
何か夢中になれるものが欲しい。
子どもの頃のようにワクワクしたい。
そんな大人の男がどっぷり浸かれる本物の趣味を、独断と偏見で10個選びました。
大人の男の趣味 その条件は?
子どものように、とはいえ、50代の大人です。
なんでも良い訳ではありません。
大人の男が本気で取り組む趣味には条件があります。
奥が深くて、広がっていく趣味
やってみたらすぐ出来た、では飽きてしまいます。
なかなか簡単には出来ず、やればやるほど深みにハマっていく「沼」のような趣味が欲しいです。
その趣味の枝葉から別な趣味につながっていく、広がりのある趣味が理想的です。
例えば、旅に出るときれいな写真を撮りたくなりカメラにハマる。これで「旅」と「カメラ」という2つの趣味を持つことになります。
また、ソロキャンプに自動車で行くのは山道が狭いのでおっくうだからバイクに乗りたい。「ソロキャンプ」から「バイク」へ広がっていきます。
知的好奇心をくすぐり、魅力的な道具が必要な趣味
大人の男は理屈好きです。
そこにあるバックストーリーやノウハウなどの知識を仕入れることの喜びは重要です。
また、機能的で美しい道具たちを所有し、それらに囲まれる幸せも大事な要素です。
基本、ひとりで完結する趣味
他人と一緒にする趣味も楽しいものですが、大人の人づきあいって気を使うため疲れます。
相手に予定を合わせたり、遠慮することも多く、本当にやりたいことができないことも多いです。
50代過ぎたら「ひとりで完結する趣味」を持ちたいものです。
多少のリスクはある、でも危険すぎない趣味
50代過ぎると危険な趣味は命取りになりかねません。
例えば冬の剱岳に挑戦、とかはやめておきましょう。かなりの確率で死にます。
遭難したり、車椅子生活になったりしたら家族にも迷惑をかけることになります。
ワクワクのためには多少のスリル、リスクは必要ですが、危険は徹底的に避けましょう。
この歳でケガをしたら、その趣味は続けられなくなってしまいます。
私は自転車という趣味を、転倒・骨折により失いました。
50代から始める 大人の男の趣味10選
私もどっぷり沼に浸かっている大人の男の趣味10選、順不同です。
1.「ひとり旅」 大人に許された究極の自由を愉しむ
子どもが小さいうちは家族旅行が基本です。
子どもが喜びそうなところ、子どもが好きなイベントや食べ物、とにかく子どもが中心です。
子どもが育ってしまった今、「旅」の持つ意味はガラッと変わります。
それは自分のための旅。自分が行きたいところへ行き、食べたいものを食べ、見たいものを見る。
「ひとり旅」には制約は一切ありません。そこには究極の自由な時間が待っています。
時には失敗もし、恥もかき、スリルを味わうこともあるかも知れません。
でも汗をかくのも、ドキドキするのも自分だけ。誰にとがめられることもありません。
私は50歳になった時、ひとりで台湾を一周してきました。
2.「ソロキャンプ」 手軽な非日常への逃避行
ソロキャンプの魅力はなんと言っても道具です。
テント、シュラフ、チェア、ランタンなど機能性と美しさを備えたグッズたちに囲まれるだけで幸せな気持ちになれます。
登山と組み合わせると「トレッキングキャンプ」、バイクと組み合わせると「ツーリングキャンプ」などバリエーションも楽しめる広がりのある趣味です。
私にとってこの趣味の問題は「夏の虫が嫌い」という点です。
なので、私がキャンプに行くのは早春と晩秋という季節限定になります。
3.「DIY」 自分の好きな空間は自分で作る
自分の居場所を自分で考えて自分で作る、こんな楽しいことはありません。
私はベランダに自分だけの秘密基地をDIYで作りました。
気候の良い日はずっとそこで過ごします。
DIYにはたくさんの道具とノウハウが必要です。
実に奥の深い趣味で、これで終わりというものがありません。
4.「ガーデニング」 大人の男ならではのガーデニングとは
私は「アガべ」というメキシコ原産の植物を中心とした「ドライガーデン」にハマってます。
「アガべ」は大きなトゲを持つ肉厚の葉がきれいに並び、ボール状のフォルムをしたカッコいい植物です。
ほとんど水をやる必要がないことから「ドライガーデン」というガーデニングの中心になる植物です。
この「アガべ」には無数の品種があり、そのどれもが個性的な見た目をしているため、まさにアガべの「沼」がそこにあります。
5.「低山登山」 近所の山でも十分に達成感を感じられます
私の勝手な定義ですが、「低山」とは1,000メートル級以下の山を指します。
それ以上の山だと一気にリスクが跳ね上がるため、趣味とするなら低山登山にしておきましょう。
登山にも魅力的な道具と奥深いテクニックが必要です。
登山の道具には機能性と美しさがあり、まさに所有欲を満たしてくれます。
登る度にテクニックが上達する喜びも味わえ、クセになること間違いないです。
ただし、リスクは高めで、私も足首を骨折し、低山だからと油断すると大変な目に遭います。

6.「カメラ」 旅や登山で出会った風景を美しく切り取る
カメラが趣味の人はとても多いと思いますが、その奥深さはとてつもないです。
シャッタースピードや露出など、そのテクニックやグッズは無限です。
カメラで気をつけないといけないのは、道具を揃えるのにお金がかかる、ということです。
美しい写真を撮るためには道具よりテクニックだと思います。
カメラは中古品マーケットも充実していますし、必要十分な道具で楽しみたいです。
ちなみに私の愛機はSONYのα-6000。少し古い型ですが、入門機としては十分なカメラです。
7.「バイク」 ハンターカブでツーリングキャンプを10倍愉しむ
一見危険なスポーツと思われがちなバイクですが、徹底的に安全を追求すれば恐れることはありません。
安全を担保するためのグッズを最優先で揃えます。
ヘルメット、グローブ、シューズ、プロテクターなどはお金を惜しまず良いものを買いましょう。
私のバイクはキャンプにベストマッチするホンダ ハンターカブです。
ハンターカブCT125は小型2輪ATの免許が必要です。
免許を取るための教習も50歳過ぎの一つのチャレンジです。
8.「筋トレ」 安全に趣味を愉しむために強くかっこいい体を作る
鏡を見るたびに自分の体にガッカリすることはありませんか?
私はそれが嫌で筋トレを始めました。
筋トレには奥の深い理論とテクニックがあります。
さらにプロテインやEAAといったサプリメントも必要です。
やればやるほど日に日に自分の体が変わってきます。
理想の自分になるために、これからも安全に長く趣味を愉しむために
「筋トレ」という趣味は超おすすめです。
9.「水彩画」 カメラで写した美しい景色を絵の具で芸術に変える
透明水彩というジャンルの絵画です。
水と絵の具、マスキングインクなどを使いこなすことで、紙の上に光と影を表現します。
YouTubeなどでさまざまなテクニックが説明されていて、見ているだけで上手くなったように感じます。
唯一と言っていい在宅の趣味ですが、歳をとっても続けられる一生の趣味として育てたいです。

10.「ブログ」 自分で情報を発信することで全ての趣味が輝きます
大人の男の趣味は「ひとりで完結」が基本です。
でもせっかくの趣味の楽しさを他の人たちにも紹介したいですよね。
ブログを始めると、記事を書くために新しい知識が欲しくなりますし、新しい体験をしたくなります。
ブログは自分を発信することで、自分のモチベーションにり、気持ちを盛り上げる「しかけ」です。
それほどお金もかかりません。雑誌の編集長になったつもりで楽しみましょう。
安全とリスクのバランスが大人の理想の遊び方
50代になると若い頃と同じ動きができなくなります。
私も思わぬところでケガをすることも増えてきました。
だからと言って家でじっとしていることは人生100年時代の暮らし方ではないと思います。
安全にこだわりながらも少しのリスクは取りつつ、良い意味で自分勝手に楽しむ。
それが大人の男である私の理想の遊び方です。
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